「山に慣れていたが」
京都府立大山岳部遭難 学長会見
京都府立大山岳部の助教と学生の計3人が北アルプスで遭難し、
大学院生の櫻井聖悟さん(25)の遺体が収容された事故で、
府立大は28日午前、京都市左京区の大学で会見し、竹葉剛学長が
「伊藤(達夫)先生は山に慣れていて、現場の判断で(登山に)出発した。
こういう形になって大変残念に思っている」と無念さをにじませた。
山岳部顧問の牛田一成教授によると、同日午前10時半の長野県警
からの連絡で、遺体発見現場近くに雪洞らしきものがあり、県警が捜索
しているという。
牛田教授は、引率した伊藤助教について「彼は日本でナンバーワンに
近いレベルの登山者。日本であの地域を庭のように分かっているのは彼
だけだ」と話し、まさかの事故を悔やんだ。
今回の登山計画は今月10日ごろに牛田教授が承認した。現地に低気圧が
接近していることは3人も分かっていたとみられ、「(出発は)経験豊かな
伊藤助教の現場判断に任せた」(牛田教授)という。
同行した櫻井さんと3年の安西愛さん(20)も、積雪期の登山を2シーズン経験し、
牛田教授は「計画自体に問題はなかった。脱出ルートも設定されていたのだが。
事故原因はまだよく分からない」と話した。
4月20日現在の、立山、剱岳を中心とする北アルプスの積雪は、
○ 室堂平(標高2,450m)で6.3m(昨年7.2m)
○ 弥陀ヶ原(標高1,930m)で3.8m(昨年4.8m)
○ 馬場島(標高750m)で0cm(昨年20cm)
で、昨年よりも少なくなっています。
標高の高い所では、今後も降雪時の表層雪崩が予想されることから、谷筋や傾斜地では
十分に注意すると共に、標高2,000m以下の所では、ブロック雪崩やスノーブリッジの崩壊等に
注意して下さい。
積雪・雪ぴの状況
(積雪) 例年よりやや少なめ (3月下旬調査)
場所
目測最高
八方池山荘周辺 1.0メートル
八方尾根上部〜唐松岳 2.0メートル
遠見尾根〜鹿島槍ヶ岳 2.0メートル
天狗原〜白馬岳 2.0メートル
(雪ぴ) 例年、富山県境稜線は大きいところで約5メートル長野県側へ張り出す。
尾根についても例年同様、崩壊、踏み抜きに注意。
雪崩の危険箇所
気温の上昇に伴う新雪の表層雪崩、雪ぴの崩落等に十分な注意が必要。
特に、白馬大雪渓、鑓温泉、針ノ木雪渓等沢筋を通るルートは、雪崩発生の危険性が高いので注意。
滑落の危険箇所
北アルプス一帯は、春山も残雪が多く登山道がほとんど出ていない。稜線や尾根上がルートとなるため、雪上スリップによる滑落の危険性が高い。
特に、針ノ木岳上部、鹿島槍ヶ岳赤岩尾根・天狗尾根・東尾根、鑓温泉、杓子尾根、白馬岳主稜は雪上スリップが多い。(長野県警HPより)
春山の天気は要注意!!
春は、低気圧と高気圧が交互に近づくため、天候が短期間で大きく変化します。
低気圧が近づくとその前には、暖かい湿った空気が入りこみ、気温の上昇に伴って
雪崩の発生しやすい状態となります。
また、低気圧の後には高気圧が訪れ、寒冷前線とともに北の冷たい空気が入りこみ、
山岳地帯では吹雪となることがあります。
この時期、里は春ですが山岳地帯は厳冬期となることもありますので、
天候に十分注意して行動しましょう。
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風のヤマオヤジとは?
Author:風のヤマオヤジ
山登りと、山岳環境保護のため、北海道から信州に移り住んだ私。
登山歴 35年 一年中、山を求めて歩いています。
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