★初心者のミスの要因
・知覚情報の取捨選択がうまくいかない。何が重要であるか判断できない。
・知覚情報過剰になり混乱する。
・知覚情報の統合化、時系列的処理ができない。
・知覚感度が低い。知覚情報の変動率がわからず、大きな偏位になって初めて
気付く。
・短期記憶を使用する余裕がない。
・記憶量が少なく、不確実。
・記憶が円滑に引き出せない。憶えているはずなのに思い出せない。
・決心がつかず迷う。自信がない。
・予測の幅が狭い。すぐ直前のことしか考えられない。
・最も重要なことに焦点をしぼり、他の不必要なことをやらないことが下手。
・手遅れ・最悪の状態になってから気付く。
・操作が遅れ、円滑さを欠き、ますます忙しい状態となって慌てる。
・外部からの割り込みで、全体の手順が乱れる。
・いつも余裕がなく、精神緊張状態にすぐ陥る。
・作業全体を理解していない。
・あいまいなままの判断で行動する。
・結果の危険を予測できない。
・報告・連絡・相談をしない。独断専行が多い。
★熟練者のミスの要因
・長年繰り返していることにより、型にはまり過ぎている。
・慣れすぎているので、無意識の行動が多い。
・良く知っているという自信から、憶測が多く真剣に考えない。
・経験や勘にたより、利用可能な情報を活用しない。
・苦労せずにできるので気軽に、不注意な操作を行う。
・円滑にできるので、逆に割り込みに弱い。
・うまくやれるので、うぬぼれが生ずる。
・熟練者としての「メンツ」や「恥」にこだわる。
・独断で処理して、事態をよけい悪くする。
・責任感から、迷惑をかけまいとして無理をする。
・豊富な経験から、利害関係者に対し過剰好意に走りやすい。
・誤りが少ないので、誤っても気付かない。
・誤った判断のまま、一連の行動をしてしまう。
・速くできるので、操作の抜けや、とびが発生する。
・余裕があるので遊びが多く、不必要なことをする。
・気配りが悪くなる。周囲に配慮しなくなる。
・長時間の作業に耐えられる反面、意識水準が低くなる。
・体が憶えており、うまく教えられない。
・他のことに興味をもたず、視野狭窄に陥る。
・作業効率にこだわり、うまくやろうとして意識過剰となる。
・全体の生産性にこだわる。経済効率を優先させる。
・自動化を敬遠。新技術へのアレルギー。変化に対応できない。
・慣れた方法が出る。パニックに対応できず、全体が破綻しやすい。
(熟練者でも道具や方法、環境が違えば初心者と変わらない)
参考⇒黒田勲著「信じられないミスはなぜ起きる」中央労働災害防止協会