連立政府は毛派が主導し、他の主要政党すべてが参加する。
政体をめぐっては、国王に代わる政治権限のない大統領を設置することで合意。
毛派は大統領ポストも求めたが主要政党は拒否し、旧最大政党のネパール会議派
を率いるコイララ首相(83)の就任が固まった。
新首相や大統領の人選は、議会の議決を経ず、主要政党間の事前の
非公式協議で固まった。
今後の新憲法制定の過程でも、議会での議論よりも政党間の水面下の交渉が
優先されるとの見方が強い。
毛派は武装解除には応じたものの、依然兵力を維持。
各政党に毛派への警戒感は根強く、今後、毛派兵士の処遇などをめぐって
対立が深まる可能性もある。
◇国王、強権姿勢で国民に見放され ーーーーーーーーーーーーーー
国王の座を追われるギャネンドラ氏は01年6月、王宮内での銃乱射事件で
兄のビレンドラ前国王が死亡したことを受け即位した。
だが、民主化に一定の理解を示した兄に比べ、あまりにも時代錯誤的な
強権姿勢が目立った。
王制崩壊の引き金を引いたのは、ギャネンドラ氏自身だった。
ギャネンドラ氏は05年2月、当時の内閣を解任し直接統治に乗り出した。
これが、対立していた毛派と政党勢力が「反国王」で結束するきっかけになった。
06年4月の民主化要求デモでは、武力鎮圧を図ったことで国民に見放され、
毛派主導の共和制実現への流れが決定的になった。
ギャネンドラ氏は今後、ホテル経営など即位前の事業を再開し、
ビジネスマンとして再起を図る構えだ。
だが、国民の間には前国王射殺事件へのギャネンドラ氏の関与を疑う見方もある。
王制廃止に伴い、事件の再調査を求める声も高まっている。【栗田慎一】
毎日新聞 2008年5月28日 19時57分(最終更新 5月28日 20時01分)
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ネパール王制、240年の歴史に幕 制憲議会が決議へ
2008年05月28日19時59分
【カトマンズ=小暮哲夫】ネパールで28日夜、新憲法を起草し、
王制の廃止と共和制への移行を決議するための制憲議会が始まる。
王制が民主的な手続きをへて廃止されるのは世界的に珍しい。
1769年以来続いたシャー王朝の歴史は、民主主義を求める民意に
追い込まれる形で、ついに幕を閉じる見通しだ。
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王制廃止を祝うデモ行進で「王制バイバイ」と叫ぶ市民ら=カトマンズ、小暮写す
議場近くであった王制廃止を祝うラジオ番組の生中継の現場に集まり、
盛り上がる市民ら=カトマンズ、小暮写す
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王制廃止が決まれば、政府はギャネンドラ国王(60)の廃位と、
王宮からの退去を求める予定だ。
王制廃止の機運が広がったのは、国王が05年2月に強権的な直接統治を
始めてからだ。
国民の間に不満が高まり、06年4月には大規模な抗議運動が起きた。
国王は下院を復活させたが、新政権は国軍の統帥権など旧憲法上の国王の
特権を廃止した。
今年4月の制憲議会選挙では、王制廃止急先鋒(きゅうせんぽう)の
共産党毛沢東主義派(毛派)が575議席中220議席を取って第1党と
なるなど、ほとんどの政党が共和制への移行を主張。
王制維持を主張した政党は4議席にとどまった