燕岳や唐松岳などを目指す全7コースの中から希望の山岳を
生徒が選択。
1−3年が一緒に登山隊を組み、卒業生らの指導で登る。
県山岳総合センター(大町市)よると、全校生徒で行う
学校登山は「全国でも大町高だけではないか」という。
第1回は、前進の大町南高が発足した1948年。
大町高100周年記念誌によると、山小屋の布団や枕の
荷上げも兼ね、標高別の水温測定など観測調査活動もしたという。
第4回の51年は2年生の男子生徒が谷に落ちて死亡する
事故が起きた。
全校登山の安全性に議論が集まる中、生徒からは学校の名誉回復や
「経済的に登山ができる」などの理由で継続を求める声が上がり、
当時の校長の「全校登山をやめたら、大町南高の生命がなくなる」
との考えもあり、翌年以降も続いた。
事故を機に、山岳部OBらが登山隊に加わり、生徒の安全を
確保する体制も築かれてきた。
第1回で「風速50メートルの突風とひょうに打たれた」との
記録がある白馬岳コースには今年、男子生徒45人と卒業生3人、
教員4人が参加。
25日の白馬大雪渓の登坂中に雨が降り出し、26日は
白馬岳山頂付近で、第1回の時のように強い横風とほおをさす
様な雨に遭った。
「卒業した後なら良かったと思うのかも」
「もう2度と来たくない」と話す生徒もいる中、
1年生の倉科雄太君(15)は前を歩く伊藤大介君(15)と
励まし合いながら登坂。
「入学する前から2人で大町高の全校登山にあこがれていた。
仲間と支え合うことができた」と晴れやかな表情を見せた。
白馬岳山頂では、強風に声を消されそうになりながらも、
全員で校歌を合唱した。
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