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山小屋のトイレ事情>
トイレは排泄物の処理に苦労している山小屋が多く、
宿泊者以外からは使用料を徴収することが多くなっています。
従来はほとんどが垂れ流し式でした。
便槽もなく、直接山の斜面や谷川に放流されるものや、
一旦便槽に貯蔵して、秋の小屋閉めの時に便槽内に水を
貯めてから一斉に放流する方法などがありました。
常時放流式のトイレの中には、川の水を常時便器内に流す
という、見かけは非常に清潔なものも存在します。
従来型の便槽式の場合、
便槽の壁や底をコンクリートなどではなく石垣等の隙間の
あるものにし、液体はある程度周辺の土に浸透させることが多い。
いずれにせよ周辺環境に与える問題や美観・悪臭の問題が
あったものの、もし便槽を空にしないまま冬を迎えると、
便槽の内容物が完全に凍結し、翌年は使用できなくなる問題が
あったため、放流は止むを得なかった面もあるのです。
ただ、利用者が少ないトイレの常時少量放流の場合は
自然がある程度分解するのも事実ではありますが・・・。
その後
環境意識の高まりや富士山における世界遺産指定問題も
あり、少しずつ
環境配慮型トイレが登場しています。
主なものは
焼却型・バイオ型・簡易浄化槽型・内容物輸送型などがあります。
焼却型は石油やプロパンガスで内容物を焼却する方法であるが、
燃料コストが大きくなる上に、化石燃料の大量使用は地球環境
全体には決して「環境配慮」とはいえない欠点があります。
バイオ型と簡易浄化槽型は、低温の高山においては微生物の
活動が充分に期待できない欠点があり、あまり多くの利用者が
あるトイレには利用できません。
内容物輸送型は便槽ごとヘリコプターなどで輸送する方法で
あるが、維持コストが非常に大きくなる上に化石燃料を多く
消費することは焼却型と同じですね。
新しく作られたトイレは、従来の山小屋のトイレのイメージを
覆すものも多く、簡易水洗トイレや洋式トイレはもちろん、
シャワートイレ(ウオッシュレット等)を設置する例もあり、
山小屋のトイレは臭い・汚い・暗いというイメージは少しずつ
改善されつつあります。
いずれにせよトイレによっては、指示に従って
トイレットペーパーを備え付けのゴミ箱に捨てたり、
宿泊者以外は利用料金を必ず払うなど、登山者側の協力も
非常に大切です。
また、自然環境に対する悪影響をできるだけ少なくするために、
トイレ以外での用便は緊急時以外は慎むべきでしょう。
いままでの山屋の習慣として、「花摘み」「キジ打ち」などど
称して気軽に用を足していましたが、これからはそうも行きません。
従来型の便槽式トイレは、
低温により微生物の働きが弱いため、トイレのアンモニア臭が
ひどく、大抵山小屋の宿泊棟や食堂からは離れて建てられており、
深夜に行く場合や雨天時に行く場合は非常に面倒でした。
ヘッドランプが絶対に必要な場面ですね。(笑)
険しい場所にある山小屋の中には、トイレに行くためには
岩場を少し下らないと到達できないため、小屋に備え付けの
サンダル履きでは少し危険なところもある。
事実、トイレに行く途中で「滑落」して、大怪我を
することも、結構ありましたよ。(汗)
で・・・
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