10月7日〜9日の気象状況を見てみる。
気象庁のデータファイル(PDF)ここに10月4日から9日までの気象情報が記録されています。
4ページにある7日の天気図を見ると、
太平洋側に、台風崩れの低気圧があります。
台風の風の方向は、「反時計回り」ですから、この時の
北アルプスの風は、北からの風になっていることが判ります。
ということは、寒気からの風が吹き込んでくることが、
容易に予想できます。
10月の気温は、2000m以上では、氷点下になることは
ちょっと山を勉強した人なら、誰でも知っています。
平地でも、朝晩はかなり冷え込んできていましたから、
高地では当然、もっと冷え込むことが予想できますね。
まして天気が雨模様なら、「雪」を覚悟しなければなりません。
装備は、それに備える物でなければならない。
山で何が一番怖いかと考えると、
装備がぬれる事、体が濡れて冷える事。
これが「疲労」を倍化させ、「行動不能」になるのです。
山岳ガイドが、これを「予想できなかった」というのは、
ちょっと、信じられません。
言い訳でしょう。(厳しいようですが・・・)
山小屋からさほどの距離が無いので、天候の急変にも
何とかなるという思いが、なかったか?
山の天気の見方を参照してください。>>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天候の急変に注意を! この時期の山は、気象条件によっては雪となって冬山に
変わることから、冬山の知識と装備が必要となります。
次の点に注意して安全登山に努めてください。
事前の天気予報等の情報を把握する
最低限度の冬山装備は携行する
(アイゼン、ツエルト、防寒衣等)
気象の変化によっては、引き返すことも検討を
無理のない登山計画で余裕ある行動を
非常の場合の通信手段として携帯電話の携行を ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<遭難発生状況データ>
http://www.pref.nagano.jp/police/sangaku/toukei/shuho.htm10月7日 御嶽山 69歳 男性 疲労凍傷 無事救出 登山中に強風と視界不良のため、
引き返したが疲労のため行動不能
10月7日 奥穂高岳 28歳 男性 疲労凍傷 無事救出 縦走中に吹雪のため行動不能
30歳 女性 疲労凍傷 無事救出
10月7日 白馬岳 66歳 女性 疲労凍傷 死亡 登山中に天候が悪化し、
吹雪ため行動不能となり、
1名が近くの山小屋に救助要請
61歳 女性 疲労凍傷 死亡
53歳 女性 疲労凍傷 死亡
61歳 女性 疲労凍傷 死亡
42歳 女性 疲労凍傷 負傷
67歳 女性 疲労凍傷 負傷
48歳 男性 疲労凍傷 自力脱出
10月8日 北横岳 51歳 男性 病気 無事救出 登山中に持病が悪化し行動不能
10月8日 伊那前岳 30歳 女性 滑落 負傷 登山中に足を滑らせ約20m滑落
10月8日 御嶽山 47歳 男性 疲労凍傷 死亡 登山中に吹雪のため行動不能
10月9日 赤岳 39歳 男性 滑落 負傷 地蔵尾根を下山中に足を滑らせ、
約15m滑落
10月9日 前穂高岳 50歳 男性 疲労凍傷 死亡 悪天候のため行動不能となり、ビバーク中に死亡