【10の必携品 -- 個人装備はサバイバルツール】
たとえ日帰でもこれだけは個人装備として必ず用意するもの。
万一の事が起こってもなんとかやって行くための
サバイバル的心構えといえるものである。
揃えるにあたって使用上のメリット・デメリットも参考にされたい。
なお、以下のうち6〜10を緊急キットとして、
予備の靴紐とか目的と日数に応じて必要なものを追加し、
まとめておくと使い勝手がさらに良くなる。
1.
地図 登山道がたとえ一本道でも絶対必要。
山の標識は分岐のみであったり、赤や黄色のペンキ印だったり
するので天候や時間によっては解りにくい。
地形によって自分のいる位置を確認する事が必要。
コースタイムの入った登山用マップ、「山と高原地図」や
「アルペンガイド」付録地図が便利。
防水加工してあるものの方が丈夫。
コースタイムは季節や個人差で異なるので、
あくまで目安と考える事。
国土地理院2万5千分の地形図との併用が好ましい。
地図の折り方ぐらいは事前に学習して下さい。
2.
コンパス 地図と同様、位置と方向を確認する。
地図とともに使い方を熟知しておきましょう。
キーホルダーなんかじゃだめです。
精度が高いものでないと意味がないので、オイル封入式や
スケール付きのフラットコンパスを。
3.
水筒 山では水は貴重品だ。
日帰りで1リットル、調理をするなら2リットルが
1日分として必要となる。
日帰りまたは初めての登山で予算がないならば、
ペットボトルも軽量でよいが、耐久性がなく、
栓も安心できないので常用としては使えない。
それに、できれば山に使い捨て容器は持ち込んで欲しくない。
水筒にはアルミとポリ容器がある。
角形のポリタンは軽量で容量も様々なので幕営向き。
弾力性もあり比較的丈夫。
しかしプラスチック特有の臭いが水に写りやすく、
せっかくの天然水の気分を損なう。
アルミはちょっと高価で、容量も一般に1.5リットルどまり
だが飲料用としておすすめ。
お茶をいれても臭いが残らない。
冬はお湯を入れる事で湯たんぽにもなる。
ただし、アルミは酸に弱く腐食すると有害なので、
炭酸飲料や酒などは入れない様に。
内部を真鍮メッキしてあっても、使用後はよくすすいで
完全に水を切るようにして手入れをしてやろう。
取り出しやすいからと言って、ザックの外につけないこと。
雪山で外につけて満タンの状態で歩いていると、
中身が凍って破裂する。
4.
雨具 日本は雨降り王国。
森林限界では傘は通用しない。
破れやすいビニール製のレインコートやポンチョは
横殴りの風雨には対応できない。
あらゆる山行形態に対応できる、
上下セパレーツ式のものを選ぶ事。
晴天でも汗をかいたら体が冷えない様に、
ジャケット、ウィンドブレーカー代わりに使う。
5.
ナイフ ポケットナイフか折り畳みの果物ナイフでよい。
刃が丈夫で切れ味の良い事が重要。
紐を通して、お守りがわりに身につけておければ便利。
仲間がアーミーナイフを持って行くなら、
自分はシングルブレードの軽いもので充分だ。
アーミーナイフが欲しいならせめて缶切付を。
今まで使用して一番実用性が高かったのは、ビクトリノックスの
「パイオニア・」で75g。
空になったボンベのガス抜きにも便利。
ボーイスカウト御用達の「パイオニア・」はノコギリ付ですが、
国立公園内で、みだりに樹を切ってはいけません。
五徳、十徳の多機能ナイフは重いだけである。
ナイフに余計なものが付いていても使いにくい。
余分に金を払うならシャープナー(砥石)に使ったほうが良い。
6.
ライター・マッチ 落雷でもないかぎり、山では火が手に入らない。
あくまで予備用として、マッチは完全密封しておくか、
100円ライターを持参すること。
自動点火式コンロがあるが、故障すると湯も沸せないし、
飯も食えなくなる。
やはり点火具はシンプルに限る。
7.
非常食 あくまで非常用なので、やたらと手をつけない。
長持ちして、水が無くても食えるものなら何でも良い。
人間は3,4日水だけでもめったに死なない。
しかし、特異な環境下での空腹や恐怖心は人を狂わせる。
持っていることが、安心と活力を生み出すし、
スルメや昆布をかじる事で、冷静に対処できることもある。
8.
ライト 夜明け前や日没後は山小屋でも必要。
樹林帯では曇天になると異常に暗い事もある。
両手が自由になるヘッドランプがおすすめ。
2日以上の山行なら予備の電池と予備の電球も。
電池のサイズは他にラジオなどを携行する場合は、
互換性のあるサイズ(単三など)に統一しておく。
9.
救急医療セット 薬、テーピングテープ、安全ピン等。
持病薬以外では、胃腸薬、下痢止め、鎮痛剤、解熱剤、抗生物質、
各一日分は揃えたい。
カットバンなどよりも、テープのほうが使い勝手が良い。
これは雨具の簡易修理などにも使える。
10.
笛・ホイッスル 体育の先生が首から掛けているアレ。
特にスポーツの審判用は、世界でも一番良い響きといわれている。
いざというとき自分の位置を、捜索者に知らせることができる。
本来、S.O.S信号(できれば知識として知っておいて損はない)
の為に使うので、めったやたらに吹いてはなりません。
小屋を目前にしながら、霧迷いになったときなどは有効で、
小屋から返答を送ってくれる事も。
熊よけにもなる。