2006.02.20(月)

チベット   北京〜ラサ  48時間で行ける?

今朝のニュース特集で、

北京〜ラサ間  48時間で、走破の鉄道

と言うのを見た。


以前にも、「チベットに鉄道が走る」の記事を書いたが、

とうとう、本格的な「試運転」が、営業レベルで始まったらしい。


ちょっと、新聞を調べていたら、「朝日.com」に

こんな記事を見つけた。



標高4千メートル 
走る最新技術 鉄道(1)

2005年10月04日




昨年の12月にも、続報があるが、こちらが詳しいので、

引用させてもらった。



これで、物流が活発になれば、チベットの生活は、
大きく変わるだろう。

中国政府の、「同化政策」が、着々と進んでいるという
ことである。


ポタラ宮の前を、汽車が走る!

昔の(15年前)チベットを知る私や、他の人たちには、

なんとも、複雑な感情を与える出来事ではないだろうか。



以下、写真、記事とも、「朝日.com」より引用

tibetmaps.jpg
TKY200510040133.jpg

(ラサ川にかかる真っ白の鉄道橋=塚本写す)

 富士山とほぼ同じ、標高3650メートルに位置する
中国チベット自治区のラサ。

チベット仏教の最高指導者、歴代ダライ・ラマが暮らした
ポタラ宮から約6キロのリゥ村は、山すそに裸麦の畑や牛の放牧地が
広がる。

 村を東西に流れるラサ川の河畔で、ポタラ宮と同じ赤と白を基調と
したラサ駅の建設工事が急ピッチで進んでいた。

「世界の屋根」と呼ばれるチベット高原を貫く
青海チベット鉄道の終点。

青海省の西寧とラサを結ぶ全長1956キロ。
世界で最も高地を走る本格的な鉄道とされる。

 

 ラサ駅周囲には物流基地やホテルなどが集まる経済開発区の
建設も始まり、多数のトラックや建設労働者が行き交う。

レールは駅まであと10キロほどの地点まで敷設され、
10月末までに開通する予定という。

 

 全行程のうち西寧−ゴルムド間は1979年に完成したが、
その後、技術上の問題などから工事は中断していた。

江沢民(チアン・ツォーミン)・前政権が沿海部と内陸部の
経済格差を是正する「西部大開発」計画をぶちあげると、
目玉プロジェクトとして、01年6月からゴルムド−ラサ間
1142キロの工事が再開された。

正式な営業運転は、北京五輪開催を1年後に控えた
07年7月を見込む。


 

 沿線は、世界で類をみないほどの厳しい自然環境だ。
標高4000メートル以上の区間は960キロ余りに及び、
全長の48%が冬は凍りやすく夏は解けやすい凍土区間。

 約400キロにわたる人の住めない「無人区」も通過する。

 気圧は北京の半分程度、年平均気温が0度を下回るところも多い。
最低気温は零下45.2度まで下がる場所もあるが、
年間日照時間は3000時間と日光は鋭い。

雷や砂嵐、吹雪も多い……。

 

 技術的な課題は多く、海外の先進技術も採用した。

 客車の製造を担うのは世界有数の航空機メーカー、
カナダのボンバルディア社。

 気圧の変動に対応するために航空機の技術を応用した。
高山病の対策として人工的に酸素を製造し、
密度を感知して自動制御で送り出す仕組みを導入した。

緊急時には座席脇のマスクで個別に吸入もできる。

 

 窓は特殊強化ガラスを採用した二重ガラス。
トイレは真空式。環境保護に配慮して汚物は圧縮し、
車内に集中管理して決められた駅で処分する。


運行システムにもカナダ製の無線移動通信技術
(鉄道用GSM)を採用する。

 旅客列車は北京や上海、広州などと結ばれ、北京−ラサは
48時間程度で走る予定だ。


 五つ星ホテル並みのシャワー・トイレ付きの個室や、
天井をガラス張りにしたパノラマ車もつくる。

 ボ社の張剣●(チャン・チエンウェイ)・中国首席代表(48)は
「沿線には無人地帯もあり安全性への要求はとても厳しい。
あらゆるプロジェクトの中で最も難しかった」と振り返る。

 軌道の敷設は、凍結と溶解によって不安定になりがちな
凍土対策が鍵だった。

 鉄道省は、地表の熱の変化を抑えるため、路床に突き刺して
熱を放出する「熱棒」や、通風システムなど多様な技術を採用。

チベットカモシカなど野生動物の移動ルートをさえぎる恐れから、
高架橋など動物の通り道を33カ所つくった。

 中央政府が投入した金額は計330億元(約4600億円)
にのぼった。



チベット関連の、書籍、CD、DVDは、こんなのがあった。







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標高4千メートル 走る最新技術 鉄道(1)
2005年10月04日


  


 ◆観光産業 発展を期待

 「新幹線ができて日本の高度経済成長が進んだように、
チベットも鉄道開通で発展が始まる」

 自治区商務庁の高尚徳(カオ・シャントー)・副庁長(45)は
期待をかける。

自治区は経済発展が遅れ、中央政府などからの「援助漬け」が実態だ。

食糧や資源、生活物資の多くが自治区外から運ばれ、
日用品の物価は15%増し、ガソリンは6割も高い。

当局は鉄道が年800万トンの物資を輸送すれば物価も下がり、
年2億元の節約ができると試算する。

石油など天然資源の開発や、インドなどとの国境の国防物資の輸送も
大事な役割だ。

 昨年の観光客は122万人。
総収入は自治区の域内総生産(GDP)の7%を占める。

観光客はさらに年90万人増えるとみられ、ラサでは外資系の
五つ星ホテルなど10軒近いホテルが建設を始めた。

 漢族の移住が進み、遊牧生活中心だったチベット人の生活や
意識も変わるとみられる。中国の武力鎮圧により亡命し、
中国政府と対立するインドの亡命政府側は
「チベット文化の希薄化を速める」との危機感を持つ。

在日チベット人で、桐蔭横浜大学のペマ・ギャルポ教授は
こう批判する。

「鉄道は軍事目的であるうえ資源も収奪され、恩恵を受けるのは
わずかなチベット人だけだ」

 一方、高副庁長は「沿線のチベット人にとっても就職などの
チャンスが増える。
伝統文化は守らなければいけないが、遅れた生活も改善しなければ
ならない」と説明した。

 全線開通すれば、年内にも石炭や食糧などを満載した
貨物列車の第1便が試験運転を始める予定だ。(塚本和人)

以上、引用文(朝日.com)


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